訪問リハビリテーション まごころ
POSTED.2025.01.03
要注意!痛い方がよく効く!?
こんにちは。
滋賀県甲賀市にあります“まごころリハビリテーション部”です。
新年あけましておめでとうございます。
本年もまごころリハビリテーション部をよろしくお願いいたします。
今日は年末年始のお休みの間に”所謂”リハビリテーション業界のSNSを見て感じたことをお話ししたいと思います。
最近、SNSを見ていると多くの理学療法士や作業療法士の方が情報発信をしているのを見かけます。
YouTubeなどの動画で技術の発信をしているものもあり、その中で「患者さんが痛がっているのにストレッチを行っている」ものが目に止まりました。
動画内での説明を聞き、私の解釈では”可動域の拡大”を目的としたものではありましたが、驚愕しました。
理学療法士の行う伝統的運動療法の中には8つの技術があり、可動域の拡大を目的としたものには、ROMex(可動域運動)、stretching-ex(伸張運動)があります。
運動性作業療法にも同様の技術が存在します。
どんな技術においても、行う上で必ず条件が存在します。
この2つの技術にも適応となる条件が複数ありますが、その中に「痛みを伴わないこと」、「痛みを引き起こさないこと」という条件があります。
これらの条件を無視してROMexやstretching-exを行うことは、目的の達成どころか、患者さんに不利益をもたらすこととなってしまいます。
前職、病院に勤めていたこともありましたが、病院で働くセラピストの中には「痛いほうがよく効くから」と驚くことを患者さんに自信満々に言っている人もいたなーと思い出しました。
伝統的運動療法としてはるか昔から分かっていることなのに、間違った知識や原理・原則を無視して技術を提供していることに気づくことがまずは大切だと私は思います。
知識や技術に限らず、常識なども間違っていないかと常に疑いの視点を持つことが、物事の本質を捉える第一歩だと感じました。
P.S.
私も病院勤務時代、間違った知識を何一つ疑っていなかったなーとまごころで働くようになって感じています笑、、周りの人や環境から受ける影響も大切ですね!